【悲報】自然乾燥で白髪が増える?ドライヤーと自然乾燥のメリットやデメリットって?
2023-05-11
こんにちは CASAのツボタです!
最近は春を通り越して夏ですね!
CASAにも新しいスタッフが入社しまして、少しづつ仕事にも慣れてきたようにも見え、新しい空気感が漂っております(^^)
この季節は新しい出会いもあり感謝の季節ですね!
皆様のお気持ちに少しでも温かく寄り添うことのできる良い空間が提供できるよう、スタッフ共々精進して参ります!
そして最近の気候のように季節が温かくなるとついついやってしまいがちな事・・・
今回は改めてそんな日常のルーティーンにスポットを当てて髪や頭皮に及ぼす影響やメリット、デメリットのお話をしてみようと思います。
■ 自然乾燥orドライヤー あなたはどちら派?
まず自然乾燥派には
「頭皮と髪に熱を当てるのがよくない」
「ドライヤーの時間がめんどくさい」
と考える人もいれば、ドライヤー派は
「髪がサラサラになる」
「濡れたままだと気持ち悪い」
などいろいろな意見があるようです。
たいていの場合、もちろんのこと「自然乾燥はよくない!」という情報が圧倒的ですが実際のところはどうなんでしょう?
■ それぞれのメリットやデメリット
髪は時間が経てば自然と水分が蒸発して乾くので「夏は暑いから扇風機、冬はヒーターでいい!」という自然乾燥派の人もたくさんいらっしゃいます。(それは自然乾燥とは言わないか・・ww)特に男性は女性よりも自然乾燥が多いようですね。
自然乾燥のメリットは・・
- ドライヤーを使う手間がかからない
- 頭皮と髪に無駄な熱をあたえなくて済む
- 時間が経てばそのうち乾く etc…
自然乾燥派の人でドライヤーを使わない理由は「時間が経てば乾く」「ドライヤー作業は熱いし手間」というめんどくさいからがおそらく出てくるご意見。
特に髪の毛が長いと時間もかかり大変。
すぐには寝ないし「どうせ乾くのに時間を使うのがムダ」と考える気持ちもよくわかります。
それに、ドライヤーで髪を乾かすということは頭皮を乾燥させるということ。
「乾燥や熱が、フケや抜け毛の原因になるのでは?」と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、髪を乾かすのは、時間に見合ったメリットもあります。
- 寝ぐせがつきにくい
- 髪がサラサラになる
- 雑菌が発生しにくい
まず、一番わかりやすいのは寝ぐせがつきにくくなるということ。
「朝髪を濡らしてセットにかかる時間をたくさんとれない!」という方なら特に、寝ぐせが少なくて済むメリットは嬉しいですよね。
そして、髪が濡れていることそのものにに不快感を感じる人もいます。
さらに髪が濡れている時は髪のキューティクルが開いていて、とても傷みやすい状態です。
髪を乾かすことでダメージを抑えてあげる効果にもつながりますよ!
そして・・・
自然乾燥のデメリット
- 髪が傷む
- 雑菌の繁殖やニオイのもとに
- 冬は寒い
- 寝ぐせがつきやすい
- 頭皮も痛む
自然乾燥をした次の日の朝は例外なくボンバーヘッドです。
そこまでクセもなくストレートの方だとわかりにくいかもしれませんが、ドライヤー派の人が自然乾燥をすると、スゴくよく感じると思います。
そして長いほど髪が傷みやすくなり、からむので引っかかりやすくなるのも特徴。
髪が傷むとカラーの退色も早くなり、ストレートやパーマの落ちも早くなります。
特に男性が気を付けたいのは「臭い」
男性はホルモンの影響もあり、元々臭いをまとい易いのは何となく想像できますよね。
湿ってぬるい環境は雑菌が増えやすく、汗をかきやすい方や元々脂性、フケ性の方などは、頭皮のコンディションによっては臭いが強くなります。
そして自らの「臭い」というは、五感の中でも特に”慣れやすく”気が付きにくい感覚。
自分では気が付かず、周りの人も言いにくい状態
「自分では気が付かなかったけど、周りの人は臭かった・・・けど言いにくい、、、」
なんてことにならないためにも、細心の注意が必要ですね!
ドライヤーのデメリット
- 時間がかかる
- 電気代がかかる
- 手間
- 使いすぎると乾燥する(オーバードライ)
- うるさい
ドライヤーワット数にもよりますが、乾くのに時間がかかる。重くて腕が痛い。
使う習慣がない人にとっては特にめんどくさいと感じてしまうのも無理ありません。
そして極端なドライヤーの使いすぎで頭皮と髪が乾燥してしまうこともあります。
髪が乾いているにもかかわらず熱を当てすぎてしまうと、乾燥や熱のダメージが発生。
無駄に傷ませてしまうこともあります。
どうして自然乾燥だと寝ぐせがつきやすいの?
自然乾燥とドライヤーを比べると、圧倒的にドライヤーを使ったほうが寝ぐせが抑えられます。
これにはキチンとした科学的理由があるのです。
■ 水素結合
髪の毛は、水に濡れると「水素結合」という、数ある結びつきの一つが切れます。
髪が濡れるだけで切れてしまう結合で、アイロンやコテで形を作る際はこの結合を利用して形を一時的に変えたりもできます。
髪の水素結合の特徴は水に濡れると簡単に切れますが、乾くとまた結びつきます。
髪に水気が残ったまま寝ると、この水素結合が切れたまま布団や枕に頭が乗り、毛に圧力や摩擦による負担がかかります。
そしてそのまま自然乾燥して、折れ曲がった状態のまま再び水素結合が結びつく。
それが「寝ぐせ」になるのです。
■ 濡れている時間が長いと髪が傷む
髪が濡れていると髪表面のキューティクルが開きます。
こちらも水素結合のように、濡れると開き、乾くと閉じます。
キューティクルが開いていると、閉じているときよりも髪は無防備になり、髪の内部のたんぱく質も流出しやすくなります。
外からの刺激にも弱くなり、熱にも弱くなります。
そのまま寝ていると寝返りなどで毛が擦れキューティクルが傷んでしまう、、、
さらに、濡れている間キューティクルが開きっぱなし。
髪の栄養も外に流れ出やすくなってしまうので、できる限り濡れている時間が短い方が髪の毛を保てるのはこういった理由もあったりします。
■ 自然乾燥で白髪が増えるのはどうして?
「自然乾燥をすると白髪が増える」というのは我々美容師や専門家の間では有名な話です。
これにも実はキチンと理由があります。
自然乾燥だと、頭皮と髪にわずかに水気が残ります。
残った水分が温められ、雑菌が繁殖。
先ほどもお伝えいたしましたが。この雑菌が原因でニオイの元になったりもします。
さらに、雑菌が繁殖すると、頭皮の皮膚や細胞が傷つけられます。
頭皮の細胞は刺激を受けたり傷つけられると「活性酸素」を生み出します。
活性酸素は、周囲の細胞を酸化させ、サビさせる力があります。(シワの原因にもなる)
毛の毛根内にある、白髪を生み出すメラノサイトという機能が活性酸素によって酸化されダメージを負う。
すると、本来髪に色を付ける機能そのものが壊れてしまい白髪になりうるのです。
もちろん白髪になる原因は他にもたくさんあるので、自然乾燥をやめれば白髪がなくなるというものでもありません。
しかし、理論上は自然乾燥によって白髪が増えるのは間違いありません。
そういった理由からも、最悪、髪を乾かす時どうしても時間がない場合は100%は無理でも、髪の根元だけでも乾かすこと。
その後、徐々に毛先に向かって乾かしていきたいところですが、先に毛先を乾かさないのにも理由があります。
毛先は髪の中でも一番傷んでいる場所です。
ただでさえ、毛量調整やデザイン上毛先は薄くなっていることも多いと思うので、乾きやすい部分です。
先に毛先を乾かしてしまうと全体を乾かす際に過剰に毛先に負担がかかり、乾かしすぎてしまいがちです。
髪の短い男性はさほど意識しなくてもいいのですが、髪の長い女性は特に気を付けてほしいポイント!
お風呂上りなどで頭をふく際にもできるだけ地肌をしっかり拭くとなおさら良いです。
髪の乾かし方でおススメは・・・
■~まとめ~
自然乾燥もドライヤーも、それぞれメリットとデメリットがあります。
そのため人による価値観では「良い」「悪い」の判断ができません。
例えば、髪が多少傷んでも気にしない。濡れている不快感もない。とにかく手間と時間がかかるのがイヤだ!色々とあるかもしれないけど大して気にしない!という人には自然乾燥が「良い」となります。
どんなに手間がかかっても、濡れている不快感に耐えられない。朝楽な方がいい。髪をキレイに保ちたい!白髪を増やしたくない!という人にはドライヤーが「良い」となるのです。
物理的、あるいは未来的な「良い」「悪い」になってはしまうのですが、美容師という立場でおススメするとするならば間違いなく「ドライヤーを使って乾かす」ことをおススメします!!
これまで、おこがましくも及ばずながら何万人というお方の髪の毛と頭皮トラブルなどのお悩みに関わってきましたが、ドライヤーでしっかり乾かしている習慣のあるお方の髪の方が明らかにキレイですし、人からの見た目にも、清潔感や生理的な部分にも影響します。
自然乾燥で満足している方、様々な視点からの損得にはなってしまいますが、是非改めてドライヤーと向き合ってみていただけたら幸いです(^^)
by ツボタ